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午前11時。毎日この時間に戦いの火蓋が切って落とされます。
午前11時から午後2時までの3時間はランチタイム。 麻酔担当の研修医や看護師達を30分ずつ解放しなくてはなりません。 「3時間もあるのだから30分の休憩くらい簡単だろう」と思われるかもしれませんが、これがかなりの難題なのです。 ただでさえ、お昼前後は朝1番からの手術が終わって2例目の手術が始まったり、急患の申し込みがあったり、、と、かなり忙しい時間帯。ランチ交替をする人的余裕がある日はいいのですが、誰も手のあいた人がいないなんて日もしょっちゅう。こんな日は、何とか早いうちに皆をランチに送り込めるよう、考えられる限りのあらゆるテクニックを用いないといけません。 「どの手術も、麻酔科のスタッフが4例を超えない範囲で監督しないといけない。」という大前提は守りつつ、複数のスタッフ同士で協力してカバーしあったり、手術と手術の合間の清掃時間を利用したり、、 どうにかやりくりしてランチ休憩を都合しても、「今はおなかがすいていないから後がいい。」だの、「12時までに銀行に行かなきゃいけないから、それまでに休憩が欲しい」だの、と、なかなかうまい具合にはいかないのが世の常。。。 食事に対する考え方もいろいろ。軍隊出身の人達が10分もせずに帰って来るかと思えば、”あわてて食べて、食後のソーダが飲めなかったから消化が悪い”と愚痴る研修医あり。 「ランチの時間を確保しているんだから、グダグダ言うな~!!」と最初はキリキリしていましたが、 最近は「ランチに行きたいなら、今しかないわよ!!」と脅しをかけられるほどに肝が据わってきました。 (もちろん理不尽なやり方はしませんが、こういうと、皆慌てて「行く行く!」と出て行きます。) アメリカ暮らしが長くなるにつれ、どんどん交渉術に長けてきているのは確かです。 (押しが強くなっただけとも。。。)
by TLJG
| 2004-12-21 15:42
| 手術室にて
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